相続後、すぐ銀行へ行った方の話
相続手続きの実際のトラブル事例
先日、ご相談者からこんな話を聞きました。
相続手続きでの銀行訪問
①父が亡くなったので、父の口座から葬儀代を支払うために銀行へ行った
②銀行の担当者が相続に不慣れで30分以上待たされた
③事情を説明したところ父の口座は凍結し、公共料金の引き落とし手続きが必要となった
④銀行から手続き書類一式を渡された
⑤相続人の兄弟へその書類に署名押印と印鑑証明書の取得をお願いした
⑥銀行へ行き、書類を提出したところ亡くなった父の出生から死亡まで一式の戸籍が必要だと指摘を受けた
※年金や生命保険の手続きで使った死亡記載の父の戸籍(横書き)では足りないとのこと
⑦市役所で父の戸籍を追加取得した
⑧銀行へ行き、父の戸籍を提出したところ相続人の私達の戸籍も必要だと指摘を受ける(一回で言ってよ!と銀行の担当者へ文句を言う)
⑨相続人に戸籍の取得を依頼する(一回で言ってよ!と兄弟に文句を言われる)
⑩銀行へ行って不足書類を提出し、預金解約の相続手続きに1時間以上かかってしまう
⑪解約したお金で葬儀代を支払う
⑫後日、相続人からいくら財産がもらえるのかと聞かれる
⑬遺産には不動産もあり、財産をどう分けたらいいかわからず、税金のことも気になるし、司法書士へ相談に行く
お話を聞いただけでも大変だったことがわかります。相続のことを詳しく調べないで、とりあえず銀行へ行ってしまうとよくこんな感じになります。さらに、今回は銀行で戸籍や印鑑証明の原本還付をせず、出し切ったようで不動産の相続手続きや他の銀行の相続手続きを進めるために、再度取得しなければならないと判明しました。(また、兄弟に文句を言われる…。)
相続の必要書類
【相続の必要書類】(例)
①亡くなった方の「出生から死亡まで」の戸籍一式
②相続人全員の印鑑証明書
③相続人全員の戸籍抄本※不動産の相続登記は次の④⑤も必要です。
④今年度の固定資産課税明細書
⑤亡くなった方の住民票(除票といいます)
相続トラブルを避けるために
今回は仲のいい兄弟なので揉めていない様子でしたが、何もわからず相続手続きを進めると、手続きの順序や必要書類の不備などが原因で揉めることが多々あります。一度揉めると修復は困難なケースが多いので、相続は事前に情報収集や専門家へ相談をオススメします。
というわけで、ももたろう総合事務所は無料相談を実施中です!笑
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